ビブラートは過渡期なのかなと思います。
50年前、バイオリニストも歌手の人たちも、全ての音をビブラートいっぱいで歌っていました。
でもそれは何だかちょっと、かえって品がないのでは無いかと思えてきた頃、世の中のプレーヤーたちも、ビブラートを減らしてきたように思います。
特別に古いスタイルで演奏するという訳ではなく、自然な、素朴な音が求められて、ビブラートが減ってきたのだと思います。
ナチュラルビブラートというニュアンスが好きです。
少し音が震える程度のものでノンビブラートより少しだけ潤うという感じです。
以前に紹介したクライスラーの音が良いお手本です。