ばおりんブログ

バイオリンのこと、そうじゃないこと

2023-01-01から1年間の記事一覧

まどろみの効能

ぼんやりしている時、脳もぼんやりしているのではなくて、脳はハードディスクの最適化のような作業をしているのだそうです。 大事な時間なんですね。 たくさんぼんやりしましょう。 第二の脳は消化器、第三の脳は皮膚なのだそうです。 頭だけじゃなく、お腹…

神様からの贈り物

モーツァルトは注意欠陥多動性障害と診断されています。 自身が抱える脳の病を和らげるために、無意識のうちに「心地良い音」を求め続けた結果、多くの名曲を残したと言われています。 ひいては、多くの人の心の滋養となり、妙薬となった訳ですね。 確かに、…

天のゆりかご

大変です。 満月です。 月の引力が最強になっています。 願い事をしましょう。 「満月」は、達成・完了のパワーが強いそうです。 まだ叶っていない願い事も、叶っている世界を想像して感謝を伝えるのが良いらしいですよ。 何かそれだけで、少し前向きになり…

うきうき気分

バイオリンの弓使いの話です。 ぴょんぴょん跳ねる弾き方をスピッカートと言います。 イタリア語で弾むという意味です。 弓を弦に置いてから弾くのはバイオリンの基本ですが、この時ばかりは思い切ってぶつけちゃいます。 楽しくやってください。 多少リズム…

はまぐりの心

泰然自若とありたいものです。 現実は、重苦しい気分、不安な気持ちに翻弄されています。 できないことへの執着はやめて現状の中で力を尽くして精励する。 足るを知る、という心ですね。 京都寺町三条のホームズさんによると 「今の環境、状況を自分の武器と…

音色が交差するたのしみ

2人以上で一緒に演奏することをアンサンブルと言います。 仲間とお食事をするのに似ています。 あまり人数が多いと、誰かの作る空気に誰かが我慢しなければならないことが増えます。 3人くらいが一番平和ですね。 仲間に空気を合わせますが、自分も合わせて…

鈍色の空

彩り豊かに演奏したいと、常々思っています。 なので、灰色をイメージした音色は考えたことがありませんでした。 しかし、灰色をこのように表現する人がいます。 「あたりの色を自分の中に抱きこんで自分は透きとおってしまう無類の優しい色」染織家 志村ふ…

ふにゃふにゃの日

毎日毎日練習してると、力の入らない日もあります。 そんな日は、ふにゃふにゃ弾きます。 音になるような、ならないような。 弾かないよりは少しマシ。 雑に弾くより少しマシです。 弾き飛ばすと音が荒むと言いますが、音だけじゃなく心も荒むのです。 なの…

ほどほどな話

アリストテレスの主張、 「音楽は魂の状態を如実に反映する、堕落した音楽を聴いていれば、堕落した精神となる」 堕天使が、人間を誘惑し堕落させる音楽を奏でるのだそうです。 これに抗うには、大変な精神力が必要です。 そこで、あんこを食べましょう。 小…

天弓

物理学者ニュートンが虹は7色と決めました。 理由はドレミファソラシの7音と同じと考えたからです。 正確には 紫、藍、青、緑、黄、橙、赤 レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド ドリア旋法です。 ちゃんと色が狭いところと、音が狭いところが一致しています。 多少…

少し前向きに

少し歳をとったせいか、かわたれ時に目を覚まします。 まだ暗い窓のカーテンを開けると、紫がかった雲が見えてきます。 紫の雲路は極楽浄土へ続く道、琴の音と清浄薫に導かれていくのだそうです。 妄想に耽っているうちに空は明るくなり、季節外れの暖かさで…

修行の足りない人

京都、源光庵には2つの窓があります。 1つは、⼤宇宙を表す、悟りの窓。 もう1つは四苦⼋苦を表す、迷いの窓 そこにいるだけで、自分自身を見つめ直させられます。 そして、大宇宙の中で、自身の小ささを実感させられます。 素晴らしい禅寺と思います。 …

あまり過敏にならないように

シジュウカラは、ある鳴き声をスピーカーから流すと、仲間の声だと思って反応するのですが、2度目からは、それがスピーカーの音だと認識してしまうのだそうです。 スピーカーを突っついて、「なんだお前は」という態度を示すのだとか。 コンサートホールで生…

騒音問題

上手に弾けないフレーズは繰り返し練習することが大事です。 1回でも多く繰り返すことで上手に弾けるようになります。 しかしここで問題なのは、それを聞いている人の苦痛です。 ご近所のトラブルもたいがいこの繰り返し練習が原因になります。 なので、1、…

好きな歌

バイオリンが上手になるために、歌を聴くことはとても大切です。 言葉と旋律は一体ですから。 バイオリンの音から、言葉を感じることができたらとても素敵です。 今日紹介するのは、シューマンの歌ですが「エデンの東」と同じメロディーです。 もちろんシュ…

ソルフェジオ周波数

細胞の修復効果のある528Hz。 心の浄化効果のある4096Hz。 二つの音を部屋で流して、集中してみます。 ーーー。 心が研ぎ澄まされて、雑念が消えていくような心地です。 ーーー。 しばらくして音が止むと、・・心底ホッとしました。 そして離れていった雑念…

黒文字

爪楊枝の原料です。 おやじがシーハーしてたあれじゃなくて、和菓子に添えられた黒っぽいあれです。 昔は羊羹とかカステラなんかにもついてました。 良い香りなのでよくかじって怒られてました。 今は精油で売ってます。 甘く爽やかな香りは、心を鎮め、体の…

優秀すぎる恐怖

AIが音楽を演奏すると、演奏家はいらなくなるのでしょうか。 昔、ハイフェッツというバイオリニストが出てきた時、ハイフェッツ病が世界に蔓延しました。 あまりに見事に演奏するので、多くのバイオリニストが演奏家になることを諦めたり、自身の未熟さにひ…

心読

心で深く読むこと。 楽譜を読む時、心がけることです。 音符の奥に秘められた想いまで、読み込むことができると良いですね。 ただ、詳しく知りたいあまり、作曲された時の、経済状況や体の具合などを調べて演奏解釈へ繋げることは、あまり良い方法ではない気…

秋眠暁を覚えず

あるボサノヴァ歌手が、歌っている時は眠っている感じ、と言っていました。 良いですね。 音楽は案外、脈絡のない展開をします、そう、夢の中のように。 脈絡のないように見えて、深いつながりがあったりもします。 その時の精神状態によって、違った色や香…

デジタルデトックスならぬ

通勤移動中に音楽を聴くことで心の安定を保ったり、家事中に音楽をかけて気分を高めたり、とても有効で良いことだと思います。 しかし、今日はコンサートに行くという日、その日だけは朝から音楽デトックスしてみませんか。 千利休が茶室に秀吉を迎えた時の…

ストラディバリウスの気持ち

バイオリン最高傑作とされるストラディバリウス。 現在最高額は20億円を超えています。 実はほとんどのストラディバリウスが、多くの科学的実験によって、現代制作されたバイオリンより音質的に優れていないという結果が出ています。 もはや、音は価値に関係…

piece of music

音楽の作品を「曲」と言います。曲がるという言葉は、割と突飛な表現に使われます。曲芸や曲乗りなど。あまり良くない表現にも使われます。曲解や歪曲など。細やかに詳しく表現すると、曲尽、委曲となります。 風変わりでちょいワル、でも細やかな一面も持つ…

人生の最期に

バッハのマタイ受難曲、3時間を超える大曲です。 キリストの受難、ペテロの嘆き、ユダの後悔、愚かな民衆の怒り、全編悲しく残酷な物語です。 なのにバッハは美しいアリアや、かっこいいコーラスで聴く人を魅了します。 美しくて良いのだろうか、かっこよく…

大切な時間

逢魔が時 何やら妖怪、幽霊など怪しいものに出会いそうな時間。 昔の人は、逢魔が時に自然から音楽を聞いていたのかも知れません。 音楽は形のないもの、お化けと同じですからね。 人は音楽を電気信号に変えてしまいました。 おかげで、世の中にお化けが溢れ…

好きな絵本

オスティナート。同じ音型の繰り返しをそう呼びます。退屈なのかと思いきや、恍惚や陶酔を誘発します。重々しいのや、軽やかなのや、悲しいのや、楽しいの、色々あります。 楽しいのを一つ紹介しましょう。村山桂子さんの絵本「おかえし」。聞いている子供達…

con spirito

モーツァルトが楽譜によく書き込む表情記号です。 適切な日本語訳が無く、音楽家も思い思いに解釈しています。 例えば、spiritoは精神ですから、「気」なんてのはどうでしょう。 整体において、澄んだ明るく愉しい気を集注することを愉気と言います。 愉気に…

音楽家の栄養

柿が赤くなると医者が青くなるって言います。 ビタミンCの宝庫なのですから、たくさん食べましょう。 現代人に不足しがちなのは、ビタミンCとマグネシウムです。 小魚、切り干し大根、あおさなどが良いと言われてるので、積極的にとっていたのですが、尊敬す…

庭で採れた柿をお隣さんにお裾分けしました。 小金原10年目で初めてのことです。 緊張しましたよ。 「吾輩は猫である」に登場する青年は、店先の吊るしてあるバイオリンが欲しくて欲しくて、寝床で悶々としていると、軒に吊るした干し柿がバイオリンと重なっ…

音楽家の苦悩

小さな音から大きな音まで、幅広く表現できないと、音楽家はつとまりません。 でも、実は大きな音が苦手です。 人間には、自分にとって無駄な大きな音を無視する能力が備わっているらしいのですが、その能力が、少し欠けているのかもしれません。 そんな音楽…