日本の鎖国が解けて、自然と西洋音楽が入ってきたと思っていませんか。
違うんですよ。
明治時代に音楽取調掛(おんがくとりしらべがかり)というのがあって、小學唱歌集を作ったり、雅楽の人にオーケストラの楽器を練習させたりして、一生懸命日本人に西洋音楽を染み渡らせたのだそうです。
ただ、音楽取調掛のある偉い人は、ドレミファの「ファ」の音がどうしても歌えなくて泣いたそうです。
日本は五音階だったので、「ファ」ってなかったんです。
「ドレミソ」ってなっちゃうんです。
だから「ファ」って歌えなかったんですね。
面白くて、可哀想で、切ないですね。